私の人生初めての一人旅は広島だった。
高校一年生の夏、原爆ドームを見なくちゃと思い立った。その一日は私のその後の人生にとても重要な一日となった。 一人で知らない土地を歩くワクワクと不安。何も分からずにただ平和記念公園に行っただけだった。 広島から、おじいちゃんちがあった出雲まで夜行バスに乗った。 夜行バスを待っている間に目の前にあった本屋に入り、目について衝動買いした一冊の本。 高橋歩さんの『Love & Free』だった。 夜中バスの中、私の席の上だけライトをつけて、一気に読んだ。 運命だった。 旅をしよう。世界中を旅しよう。 そう、単純に、思った。そう、単純に、決めた。 それから8年。(えっ、もう8年!?) アメリカで暮らし アフリカで暮らし地球一周と地球半周し 一人旅も二人旅もたくさんして 世界中に友達が出来て そして今日、ピースボートスタッフをやっている自分は 地球一周の説明会で広島に8年振りに来ていた。 最近休みなく働いていて疲れは溜まっていたけれど 朝早く出なくてはいけなかったものを、 更に一時間早く出で、一人で原爆ドームの周りを散歩した。 8年前を思い、それから8年経った自分を思ったら、不思議な実感だった。 説明会で二人の高校生と出会った。 8年前の私みたいに、夢をどんどん膨らませて真っ直ぐ前だけ見てた。2人ともキラキラしてて、なんだか二人の人生、他人事じゃないような気がした。 夢を持って、躓いても前みて進む。 好きなこと、夢中になれる事を見つけたら、 周りなんか見えなくなったって、とにかく夢ばっかり広げちゃう。 すごくすごく、応援したくなった。 出会った人や出会ったものや、もちろん出会った本一冊で、 生き方や人生なんて変わっちゃうし、変えられる。 私の8年間が、今日出会った二人に良い影響になったら嬉しい。こうして、つながって、つながって、つながっていく。きっと彼女たちも8年後に、また誰かに影響与えながら、影響受けながら、生きていく。繰り返し。 そうやって、小さいけど、小さい影響の与え合いが大きくなっていって、地球をおおっていき、人と人がつながり、生きて、死んで、また始まって。その繰り返し。難しそうな社会に組み込まれていて難しそうだけれどそーんなことなくって、単純なのにね。 考え出したら規模が大きくなってきた 今は東京に戻る新幹線の中。旅の移動時間が、好き。