やっぱり、やっぱり、ここに来てしまう。
ゆっくり自分と向き合うときは、ここに来てしまう。
私、カフェが好き。
カフェなんてそこらじゅうに山ほどあるけれど
私にはひとつ、一番のお気に入りカフェがあって
そしてそれが私の生活の一部になっていることが嬉しい。
お店は
やっているのかやっていないのか
ふつうにあるいていたら通り過ぎてしまいそうな雰囲気。
入っても「いらっしゃいませ」のひとこともない(たまに言ってくれる)
25人くらいは入れる店内の椅子はすべて形もすわり心地も違う。
テーブルも、大きな家族用みたいのから、低すぎて不便そうなものまで様々。
どの席に座っても、始祖の席だけの空間がある。雰囲気がある。
私のお気に入りスポットは、
ななめ奥のまあるいテーブルに、ベージュのソファ。
カフェでは必ず、ペンとノートを持って何か書くから
それにぴったりなミニランプがそのテーブルの横にある。
テーブルの高さも、何か書くのにちょうどいい。
メニューはブラックボードに書かれているか、ぺらぺらの紙に手書きで何度も付加えたり
消されたりしている年季の入ったメニュー。
フードのメニューは、言わないと持ってきてくれない。
注文を頼むときは、自ら奥にいるオバチャンに言いに行くか、
時々出てくるオバチャンにタイミングよく声をかける!
オバチャンから出向いてきてくれたことはほぼ無い。笑
ホットコーヒーを頼むと
奥でコポコポ音がして、おいしいのをいれてくれる。
混んでいたりすると注文をしたものがいつまで経っても出てこないことがたまにある。
でも、何も言わずに、待つ。
この店の性格を理解してあげないと、
ここでリラックスすることはできない。
ケーキは8種類くらいあって、頼むと奥から電子レンジのチーン!って音がする。
チンしたケーキのうえに、アイスクリームがのってくる。
このバニラアイスは多分、スーパーカップ。(笑)
他のお店で食べるケーキより、見た目も悪いしチンしてるしスーパーカップのってるけど
でも、この素朴な味がわたしはけっこう好き。
お客さんは、昼はおじさんが案外多い。
スーツの若い兄ちゃんや美容師さん、クリエイティブな感じの人、制服姿のOLさん・・・
昼間は空いてておじちゃんがたまに広いソファの席で横になって寝てる。
私も時々、座ったまま寝てしまうくらい静かでリラックスする。
店内には映画のポスターがたくさん貼られていて
あとはほんとーに統一感の無いものがったくさん。
でも、案外統一感のある店に仕上がってる。
たまに鳴るお店の電話は、いまどき珍しいピンクのやつ。
黒電話の音。
インテリアとしてじゃなくて、ふつうに昔から使ってますけど・・という雰囲気。
静かな店内にジリジリリリリ・・・・と響き渡ってびっくりする。
いつも、感じのいいJAZZやボサノバとか気持ちいい音楽が、気持ちいい音量で流れてる。
・・・・・
書き出すとキリが無いほど、隅から隅まで知り尽くしてしまったくらい
私は良くこのお店に来ていた。
素っ気なさそうなオバチャンとはもう顔見知りだし
でも、それでも
馴れ馴れしくなるわけでもなく変わらない態度をしてくれるオバチャン、
私は密かに彼女のファン。
何時間でも過ごせる。
何時間でもくつろげる。
夜になると、ハッピーアワーでカクテルが半額になる!
でも若い人が増えてタバコくさくなるのが嫌で
いつもその前に店を出る。
私が常に持ち歩いて書き溜めている35冊分の文章のうちの
10冊分くらいはきっと、大学生時代にここで書いたものだ。
2年半前にタイのお寺にこもって瞑想の修行をしたことがある。
瞑想って、心を空っぽにして
今と向き合う時間。
日々の生活の流れを自分の中で一時止めて、こころを空にして
新しい空気を取り入れて自分の心を保つこと。
そして、自分自身と向き合う。
と、私は瞑想をそんなふうに解釈しているんだけど
私にとって、このカフェに来てノートに文章書いて
のんびりすることが
私にとっての「瞑想」な時間なんだろうな、と思う。
今日はまた、一人で来ています。
そして夕方には、船で出会った大切な友達との再会。
ここにつれてきちゃおうと思っています。
ちなみに。
「瞑想cafe」というのはカフェの名前ではなくって、ただのタイトルです。
カフェの名前は別です。
というのも、これを見てくれた友達が
「瞑想カフェってどこにあるの?」と。笑