停電が、すき。
停電の夜
街中が真っ暗になって
みんなが
ランプに灯をともして
キャンドルに灯をともして
私もそうして
オレンジのあったかいひかりが
ひとのまわりをあったかく照らす
私の空気をあったかくオレンジに染める
停電は、時間の流れを変える。
電気があるとき、時間は社会の流れの速さに合わせる。
インターネットにつないで世界の流れにのっかる
電気ポットでお湯が3分でできる
やらなければならない仕事に追われる
ラジオやテレビから世界のニュースや
遠い誰かの声が伝わる
電気がないとき、時間は社会の流れに逆らう。
することがあまり無くなる。
仕事も休憩
人々は、のんびりする。
生きる上で基本的なことが中心になる。
暗闇が、本当の夜空を見せる。
音が、透き通る。
電気がない世界を
日本にいると想像できなくなる。
電気が無くなれば、生活が出来なくなる。
ここでは、電気が無くても生活は変わらず続いていく。
水は井戸から汲む
火は炭を燃やす
夜の明かりは灯をともす
シンプルだけれど
あったかい。
こんな世界があることを
夜でも国中が明るすぎる場所にいる私だったら
想像もできない
日本にいたら
こんなアフリカの電気のない生活なんて出来っこないけれど
少なくとも
停電から学んでいることは
「先進国」に帰ってからも
生きていくことを願って
今はアフリカの時間の流れを楽しんでいようと思う。
・ ・・・・・
というのは、私の独断の話であって。
ウガンダ人からしたら
NO POWER = NO WORK = POVERTY!
だそう。
それはそうだな。
と、ちょっと反省する私・・・・
やっぱり、豊かな国の人間がこの国を語ると、きれい事になりがち。
この国の人は毎日電気があって欲しいし、
日本みたいに電化製品たくさん欲しいし、
もっとお金欲しいし、
もっともっといい暮らししたいと思ってる。
そんな風に思うのは人間の当たり前のことなんだよね
それでも今、「先進国」で
スローライフだとかそうゆうのがはやるのは、
手に入れたモノが多すぎて
失ったモノの価値をやっと気づき始める人が少しずつ増えているからなのかな。
手に入れたモノは失いたくないけれど、
失ったモノはまた手に入れたい。
なんて自分勝手な世の中なんだ!
そして、「先進国」は手に入れたけれど
それをまだ手に入れてない国に対して
スローライフ!素敵!
なんて言ってる私だって、自分勝手すぎるのね。
なんて、思ったりもするのです。