午後2時にナイロビを出発し、
ミニバスでタンザニアのアルーシャという街を目指す。
ナイロビに2人友人がいたので、
ケニアには2泊だけした。
ルワンダから始まったこの旅で3度目の国境越え。
今まで船の旅が多かった私は、陸路での国境越えは新鮮!!
(ヨーロッパ南下したときは、イミグレとかなく電車でいつの間にか次の国に入ってた。)
特に、ナイロビからアルーシャまでのバスがとっても良い!!
ナイロビ抜けると、だんだんとアフリカのサバンナの中に突入。
どこまでも広がる大草原の一本道を走り抜ける!
そして、道の舗装が素晴らしいので快適!
(やっぱり道が悪かったのは、ウガンダかな。。)
途中村々を通り過ぎると
マサイ族のひとたちが歩いてる。
赤とか青の布をまとって、長めの木の杖を持ってる。
女性はビーズのアクセサリーをたくさんつけてる。
途中トイレ休憩で寄ったお土産屋さんの横でたむろしていた若い兄ちゃんたち。
「アフリカのマリファナ」とやらの木の枝を食べて楽しそうにしてる。
兄ちゃんの頭に、爪楊枝が日本刺さってた。
アフリカの人の髪の毛はチリチリで、
爪楊枝がチリチリの髪の毛が生えてる坊主頭に吸い付いている。
それ、なに?と聞くと、
「つまようじだよ!!」
「for future use!」と。
それをきいたらなんだかおかしくなってきて、みんなで笑う。
バスは国境に着く。
山に囲まれた草原の中。
ケニアを出国し、歩いてタンザニアに入り、
タンザニアの入国スタンプをもらう。
バスは国境を越え、走り続ける。
また、なにもない大草原。
夕日が沈んでいく。
アフリカの大地に沈んでいく。
水平線に沈んでいく綺麗な夕日は船でも、日本の海岸でも、何度も見たけれど、
地平線に沈んでいく夕日というのはまた、本当に綺麗で感動した。
右の窓から見える夕日に見惚れて数分。
沈んで前を向いたら、
まっすぐどこまでも続く一本道のその先に、凛と浮き立つ山の影。
アフリカだ。
アフリカを旅している。
この大地には、ひとの心を動かす何か大きな力があるような、そんな気がする。
地平線の上はぼんやりオレンジ色に染まり、
そこからグラデーションで空の色がどんどん深い青を作っていく。
その上の方に、力強い光を放つ一番星が現れる。
きれい。
地平線の上のオレンジはだんだと黄色に変わり、
深い青がその、黄色を飲み込み、
真っ暗な夜を迎える。
地球が回っているという
あたりまえの事実を目の当たりにする瞬間。
ルワンダからウガンダに入り、ケニアを越えてタンザニアへ。
陸路の旅の面白さを十分に感じるバス移動。
アフリカ。
28歳。
素晴らしい景色や、素晴らしい出会いも、
今までの旅とは何か少し違う気がしている。