この国から学ぶことはたくさんある





絶対に怒らないウガンダ人の優しさ。

日本人からしてみたら

約束は守らないし嘘ついては言い訳ばかりだし

うんざりしてしまうこともあけれど

でもウガンダ人はたいていの人がものすごく穏やかで

そして外国人やお客さんに対してのホスピタリティーが

私が行ったことのあるどの国よりもすばらしい。


町を歩いていると

「ムズングーーー!!」と何度も叫ばれる。

ムズングは白人という意味。

肌が白いだけで目立ちすぎるから子どもにも大人にもムズング!って呼び止められる。

そういうのに慣れていないし、いちいち呼ばれてすっごくめんどくさい!

なんて思ってしまうんだけれど

ちゃんと考えてみれば

日本で肌の色が違う外国人さんがいたら遠くからしら~っと観察して

そして絶対に話しかけないような日本よりも

断然嬉しい反応ではないか!

なんて心に余裕があるときはそう思う。


ムズングー!ハーワーユー?

ムズングー!ご飯食べていきなよー!

ムズングー!どこいくのー?

ムズングー!・・・


(でも最近、ムインディ!と呼ばれるようになってきた・・・インド人って。)


ぎゅうぎゅうの乗り合いバスの中でも

他人同士が会話をしたり笑い合ったり

他人のあかちゃんを隣の人が抱っこしてあげたり

人と人との距離があったかい。



ありがとう、という言葉をウェバレという。

町や村を歩いていてると

どっかから誰かが「ウェーバーレーー!」と外国人の私に叫んでくる。

感謝を伝えるときはもちろんだけれど

それ以上に

私が洗濯をしていると「ウェバレ コーザ」(ありがとう、洗濯)

私が料理していると「ウェバレ オクフンバ」(ありがとう、料理)

私が食器を洗っていると「ウェバレ オクナーザエビンツゥ」(ありがとう、食器洗い)

と言ってくる。


いつでもウェバレ。


そしていつでもポジティブで明るいウガンダ人。

恋愛に対してもポジティブ!

ウガンダ人男性は、肌の白い外国人が大好き。

どこを歩いていても

めちゃくちゃポジティブにアタックしてくる

すぐに携帯番号を聞きたがるし

いきなりアイラブユーとか言ってくる。


この間なんて、あるいていたら

ハロー マイ サイズ!

 びっくりしたけど、笑ってしまった。

マイ サイズ というのは 自分にお似合いの子という意味みたい。


半年前、ちょっとかっこよかったから

まぁいっかと思ってケータイ番号を交換したひとがいて

そしたらもう何度も何度も電話にメール攻撃をしてくる。

半年間、わたしの冷たい対応にもめげずに

今もくっさいメールを送り続けてくれている。


そのメールの内容がおもしろすぎて

わたしはネタにするために書き留めてる!


「もしも僕たちの関係が一冊の本だったら

そのたったの1ページが始まったばかりだよ」


「ナツサがスペシャルすぎて何をいっていいかわからないけれど

今夜の夢に天使が美しい歌を届けてくれますように」



そして大変申し訳ないけれど

私のメール返信率は5パーセント

かかってきた電話を取るのは20パーセント。


それでもめげずに頑張っている彼の前向きな気持ちだけは

嬉しいけれど。



それから物をたいせつにするというシンプルなこと。


ひとつの物をぼろぼろになるまで使い切る。

単純にお金がないからそうせざるを得ないというのもあるけれど

私たち日本人みたいに

一回使っては捨てる

なんていう文化はない。



私の部屋をウガンダ人に見せたくないと思うのは


一枚の紙を大切に使うウガンダ人に

ウガンダ人が一生かかって使えそうなほどの紙を持っているのを知られたくないから

ウガンダ人の月給の何倍もする電子機器をたくさん持っているから

停電の時にひとつのキャンドルですごすウガンダ人に

2つのランプと3つのキャンドルを使っていることを知られたくないから。



それから、

わたしが持っているものはあなたにあげる。

持っているひとが、シェアする、という文化。


「個人」で生きる社会が広がる日本。

その日本にはない、「共同体」の文化がちゃんと残っている。


ご近所さんとはなんでもシェアする。

足りないものがあったらお隣さんがあげるのは当たり前だし

自分が持っているものはお隣さんとシェアする。


裕福な外国人に

お金ちょうだい。ものちょうだい。

ってよく言われるけれど


私が持っていないものはちゃんとウガンダ人がくれる。



夏沙のブログ-5/12/1

(この間学校の生徒の村を回ったら生徒の親がそれぞれお土産をくれて

そしたらこんなにいっぱいになってしまったの!マトケ、牛乳、いも、たまご、豆!)



こういうあったかい文化や習慣に出会ったときに思い出すのは


日本の電車の中で

あかちゃんの足が隣の人に当たって

隣の人があかちゃんのお母さんをものすごい冷たく睨み付ける光景とか


日本のご近所さん同士の主婦たちのケンカをネタにしたテレビ番組とか


物であふれ返る日本で

買っては捨ててを繰り返し

メディアが作り出す流行にのって新しいものを安くたくさん買い占めて

おしゃれを楽しむ高校生や大学生。



別に悪くない。

でも、やっぱり、

気持ちのいい生活って

どっちなんだろう、って考えたら

答えは簡単だ。



夏沙のブログ-5/12/6


この国はいいもの、たくさん持っている。



「協力隊」な私は、全然協力なんてしていないんです。

むしろ協力されてるしたくさん学ばせてもらっているんです。