(心あるCBO編 つづき)
私は今、配属先以外の活動として、このKAMCAREと関わっている。
配属先であるルナとは対照的。
KAMCAREは、今までにファンドをもらったことがない。
メンバーは、彼の教会メンバーがボランティアで関わっている。
お金は、彼が自分で出していたり、教会メンバーから集まったほんの少しのお金をなんとかやりくりして、小さな活動を続けている。
本当にお金がないから、
村を巡回して支援している家に行っても、石けんや砂糖を買っていってあげたり
HIV陽性者や未亡人、孤児を抱える家の人たちの話を聞いてあげたり。
私は、一緒に家を回ることで何が出来るのかまだわからなくて、
ただ一緒に回っているだけなんだけれど
そうすると、病気で寝込んでいるのにお金が無くて病院にいけない人と出会ったり
孤児だけで住んでいる子どもが、本当に貧しい生活をしていたりする。
もしも私が
JICAからもらっているたくさんのお金の中からほんの少し分けてあげたとして
その私にとってはほんの少しのお金だけで、
病院に行けたり、蚊帳を買えたり、するはず。
でも、それでいいのか、わからなくて、まだ私は何も出来ていない。
村に行くとすごく歓迎されるけど、
きっとそれは、外国人=お金持ち=なにかくれるかも。 だと思う。
私がお金を払えば、その場しのぎは出来るけれど根本的な部分は何も変わらないまま。
そんな中、パスターが教会のメンバーと建てた小さい小学校に行く機会があった。
パスターが、自分の生まれた村で
エイズ孤児になってしまった子ども達や、
エイズや様々な影響を受けた子ども達のために建てた学校だ。
その小学校は、生徒が80人、先生4人。(常に全員いるわけではない。)
学校の校舎は、泥で造ってあって、いつ壊れてもおかしくないようなぼろぼろの校舎。
入りきらない生徒は、外の木の下で勉強している。
緑に囲まれたこの小学校の生徒は、みんなすっごくかわいくて
真っ直ぐな、いい顔してる!
個人的には、木の下で授業なんてかわいい!
なーんて思うけど、
実際この学校の現状は、先生にもほぼ給料が支払われていなくて
生徒の給食は、トウモロコシの粉をどろどろに溶かした飲み物だけ。
超・貧乏学校!
それでもこの小学校がその村にあることの意味は大きい。
ウガンダは、初等教育完全無料!ということになっているけれど
それでも貧しさ、いろんな理由で、学校に通えない子どもがいる。
政府の学校に通うには、無料とはいっても
制服、給食費、ノートやえんぴつなどを揃えなくてはいけなくて、
親がそれすら払えない子どもは、学校に通っていないことが多い。
政府の学校には問題が山積みのようだ。
先生が授業をサボる、体罰、教育レベルの低さ、クラスに生徒を詰め込みすぎ・・等。
パスターの小学校は、
制服が買えなくても、大丈夫。どんな服を着てきてもいい。
先生の不足はあるが、少人数で政府の学校よりは教育レベルが高い(と言ってる。)
授業料が払えなくても、学校を辞めさせられることはない。
パスターは、いろいろな未来への展望を持っている人だ。
その内容を聞かせてもらうと
・教会(自分で建てた)をもっと丈夫な作りにしたい。
・家の裏に貸家を作って、お金をつくりたい。
・小学校を大きくして、もっとたくさんの子どもを学校に通わせたい。
・いつかはパソコンを事務所に置いて、データをパソコンで管理したい。
と。
そこでわたしは、あのステキな小学校を大きくするためのお手伝いがしたい。
と思って
校舎を増築するための資金協力を日本の団体に要請するための
プロポーサルは、年を越す前に書いて、提出したところ。
うまくいけば、約30万円のドネーションで、新しい校舎を建てられる。
それだけじゃ、まだまだ問題山積みだけれど、
地域の人やパスターにとって、この進展が大きな意味を持つことは確かだと思う。
新しい校舎が建てば、村でまだ小学校に通えていない子ども達のうち、
約60人くらいが新たに通えることが出来る。
それで
今月から始まった学校で
私はボランティアの先生を始めた。
英語とか算数とかを教えることに。まだまだ始まったばかりだけれど、
子ども達のレベルは、かなり低いことはわかる。
それから、ここの先生は、地域コミュニティーに対してもいろいろ小さな活動を広げているんだ。
ちっぽけな私がいきなり小学校の先生になっちゃって
どんなお手伝いができるかなんてわかんないけど
それでもとりあえず必要としてくれる場所にいられることは
私にとってもすごくポジティブだ。
こんなかんじで、少しずつだけれど動いています。
やっと。
配属先のことが書けました。
この文章も、2ヶ月以上前から書いてあったんだけど
なかなか載せるタイミングがなかったんだ
また、報告します。