ここウガンダでは、割礼の時期というのがあるらしく
2年に一度の12月が割礼の時期。
そしてそれがちょうど今。
カプチョルワというのは、
同期のユキが住んでいるケニア国境に近いウガンダの東の山の上の街。
とってもきれいな、街。
ユキは「ラピュタみたい!」って言っていたから
カプチョルワに行けるのを楽しみにしていたんだ。
本当に、良いところだった。
赤道直下のウガンダとは思えない涼しい山の気候。
天に近いから太陽の力強さが更に増す。
見下ろせばアフリカの広大な大地!
ウガンダ東部は、割礼の文化が根強く残っている地域。
カプチョルワにたどり着くまでにも、
いくつかのグループが割礼の儀式のダンスをして街を練り歩いているのを目にした。
カプチョルワの割礼の儀式は、
夕方から朝までみんなで街を巡回しながらスーパーハイテンションで踊り続けて
夜が明けて太陽が昇った頃に!というもので、
割礼を受けるのは、15~18才の男の子。
ここでは、割礼を受けていない男は、男じゃない!
という迫力のある目を、子どもも大人も、している。
夕方、ユキの同僚の男性の息子の割礼儀式に参加するために、会場(家だけど。)へ。
カプチョルワタウンから車で移動して、更に田舎の家へ。
私たちが着いたときにはすでに割礼団体(?)は
練り歩きダンスに出発した後で、団体が帰ってくるのを待った。
団体が帰ってくると、ものすごい熱気と、全員揃ったかけ声と、笛の音。
このグループで割礼を受ける7人の男の子たちは
口に笛をくわえて周りのみんなのかけ声に合わせて笛をぴーぴー吹きながら、
ほうきみたいのをシャカシャカ振り回しながら踊ってる。
前を見るときの角度は、45度、腕を上げる時は90度。
決まってるらしい。
周りの人たちは、男性は木の棒をもって、女性は葉っぱの付いた草棒を持って
「マンダーーーッ、オーーーーーォ、マンダッ!!!!」
ってずっと叫んでる。
とにかく、説明しにくいくらい、ものすごい。
ものすごすきて、笑えない。
この儀式、村のあちこちでやってる。
私たちがいた家の周りの何件かも同じ儀式中で、夜通し儀式をしていた。
そしてこれは、人生の最大級なイベントで、
たくさんのごちそう(といっても、やっぱりマトケ。)と、テレビが用意される。
家で待っている人たちは、テレビに釘付けで、夜の寒い中、テレビの前で夜を明かす。
家の中では、お父さんやお母さんたちが、ローカル酒を飲んでる。
そして、踊ってる。(気合い系!)
笑えない。(笑)
そしてそんななか、割礼団体は、踊り続ける!
割礼を受ける男の子たちの家々を練り歩いて、
その家に着くごとに休憩用なのか、体力付け用なのかのご飯(ポショ&豆)が用意されていて、何度も、食べる。
私たちは、珍しい外国人のお客さんなので
3時頃から3時間ほど仮眠を取るためにベットが用意されていてありがたく少し寝て
起きたらまた、団体のかけ声と笛の音。
相変わらずのテンションで練り歩いてる!
もう、なんだか、かっこいい。
そして次第に、夜が明ける。
太陽が昇って
7人分のナイフが待っていて
左の人は、切った後。右の男の子がまさにその時。
もう、みんな、やばい。トランス状態?目がいっちゃってる。
薬剤師のユキとは違って、私は血とか見るとダメで、写真もうわーって撮るだけとって、退散!
凝視できなかった。
でも、男の子たちはめちゃくちゃ堂々としてて、切ったら、
足で地面を蹴って腕を天にのばしてすごい力強く立ちつくしていた。
もっとリアルな写真もあるんだけれどこれ以上の写真は、載せれません!
ので、個人的にみせてーって言ってきてくださいませ。
で。割礼完了したらお母さんたちやみんな、声を高く上げて喜び合って踊り始めた。
圧倒。
今まで、異文化の中を好んで歩いてきたつもりだったけど
ここまでの異文化に出会ったのは初めてだと思った。
どこまで、この世界は、凄いのだろう。
いくら見て、いくら歩いても、絶対にまだまだすごいものがあるんだろうな、
なんて漠然と思えちゃうくらいとにかく、圧倒させられた。