心ないNGOと心あるCBO①




(心ないNGO編)


今までブログを書いてきたけど、生活のことばかり書いて、活動に対しての部分を不透明にしてきたこと。

それを、今日は、書きたい。


私の配属先は、Lunar Community Development Foundation(ルナ地域開発基金)という、

カムリ県では比較的大きな地域NGO。

HIV/AIDSに対する啓蒙活動


これが、ルナの活動。

の、はず。


でも、私が来た7月から、ルナはほとんど活動をしていない。


最初は、応募時に自分で選んだ要請書の内容が頭にあったのだけれど

時間を掛けて、やっと、この団体がどんな団体なのか、理解できた。


ルナは、「ナカソロ一家」で経営・運営している地域開発NGO。

事務所の裏に私は、他の女性スタッフと住んでいる。


そしてややこしいのが、

ルナは学校を経営している。

Lunar International college 。 全くインターナショナルという言葉をどこからもってきたのか、というようなド田舎にある。しかしかなり良い建物。

生徒もちゃんときれいに制服を着て、先生もたくさんいる。


トップのナカソロ夫婦は、めちゃくちゃ金持ち。

昔は中国やアメリカに留学して、息子の一人は今ロシアでパイロットになる為に留学している。

この間は「イスラエルに巡礼の旅に行ってきたのよ」なんて、見たことない服身につけて帰ってきた。

ウガンダでのそれは、かなりレベル高い。


その裏で、ナカソロ一族ではないスタッフは音を上げている。

ルナの秘書(事務)のヘレン。

私がここに来たときから、いろいろお世話になっているお隣さんでもある。

ヘレンの給料は、月40,000シリング。$23くらい。

ちなみに、私がJICAから生活費としてもらっているお金は、月$400。

そして更に、日本の銀行に、積立金として月に10万円が振り込まれている。はず。

まさに天と地の差です。


(これをボランティアと呼べるのか、疑問。)


ヘレンは私のお隣さん

そして向かいにはドライバーの第三婦人、ハリエットの部屋。

そしてドロシー。彼女は、他の団体で働いてて、この部屋を借りてるだけ。

私の部屋だけ2部屋ある。

(ちょっとややこしい!)


それで、今、厄介なことになっている。


ナカソロ一族のなんか娘だかなんだか分からないけど、

あんまり感じの良くない女の子が3ヶ月前くらいからルナで働きだした。

親戚だから、仕事を与えた、みたいなかんじで。

トップの指示で、ヘレンの部屋に彼女は居候していたんだけど


年が明けて、私が戻ってくると、

その女の子が、ヘレンの部屋に住んで、ヘレンははじっこの更に狭いトイレの隣の部屋に移動してた!


只でさえ暑さのこもる家なのに、ヘレンが押しやられた部屋は

窓もないめちゃくちゃ狭い部屋!


どうしたことかと聞くと、

学校の給食のためのトウモロコシを、置くための場所がないから

出て行ってくれ

といわれ、親戚の女の子がいいお部屋に住んで

他の私以外の三人は、出て行けと言われているそう。


ってことは、私はここに、

感じの悪いナカソロの女の子と、トウモロコシの間でこれから暮らすの!?

そんなの絶対いや!!


そしてトウモロコシの存在は日に日に大きくなっていく・・・

おととい、朝起きると、真ん中の共同スペースにびっしりとトウモロコシが敷き詰められ、

絨毯みたいになっている!

そして、そとから山羊やらニワトリが入ってきて、食べてる!


と、思ったら、

もう、これは、ルナを出るしかない。

と、今までため込んでた思いが爆発して、担当の調整員に電話!


「もう私、ルナとやっていきたくありません!!!」


(実際はもっと丁寧にいろいろ言った上で伝えたのだけれど・・)


そう、これまでため込んでいたものとは。


やることがない。

要請内容と全く違う。

ルナ自体経営的なNGOで、好きじゃない。

ナカセロ一家も、金儲けしたいという意が見え見えで好きじゃない。


なぜ、やることがないのかというと!!!!


ファンドが、ない!!!


学校運営は、生徒からの学費がある。

そしてナカソロ夫は、カンパラ(首都)で他の仕事をしてるから、かなり金がある。

じゃあなんでやる気もなさそうなのに、地域開発のNGOなんて始めたの?と思ってた。


そしてその答えも、残酷。


お金が入るから。


(つづく↓)