カテゴリー別アーカイブ: ・ アフリカンライフ

最後の日


アフリカの大地に受け入れてもらって

ウガンダという国に受け入れてもらって

カムリという町の人たちに受け入れてもらった。

 


夏沙のブログ-lastday1




最後の日。



お世話になった活動先のおじちゃんが小さなフェアウェルパーティーをしてくれた。

旅では絶対に味わうことの出来ない、

一緒に暮らして一緒に働く

ということができたことに感謝した。


最後に私のわがままで

活動先の小学校の子どもたちが住んでいる村のひとつに

連れて行ってもらった。


子どもたちに、会いたかった。

 

夏沙のブログ-lastday2



この子達がいたから

私はここにいる意味を少しでも見つけられたんだと思う。


最年長で

みんなのことをしっかり見守っていてくれたエマ。

エマに会いたかったけれど

牛の世話に行っていて、いなかった。


エマのお母さんが、裏の畑から

トウモロコシをたくさんお土産にとってきてくれた。


夏沙のブログ-emmamama



英語がまったく出来ない村の人たちとも

少しは会話が出来るようになっていた自分に

時間の流れを感じた。


子どもたちとバイバイして

ウィリアム先生のおうちに寄ってから

家に戻った。

 



いつものように

ヘレンとハリエットがいて


私が村からもらってきたトウモロコシと卵と豆をハリエットに料理してもらう。


最後の夜が停電でよかったと思う。


ハリエットが作ってくれた夜ご飯は

キャッサバと肉のスープ。それから卵焼きとトウモロコシとミルクティー。


ハリエットの部屋で一緒にランプの明かりで食べた。


ハリエットとも今ではお互いの心を通わせる会話が成り立っている。


片付けられてすっきりとした住み慣れた部屋。

ランプの明かり

屋根をたたく雨の音

蚊帳の中。



絶対に、また、ウガンダに戻ってこようと思う。

好きになれたこの国に

心からありがとう。


夏沙のブログ-lastday3


この国から学ぶことはたくさんある


絶対に怒らないウガンダ人の優しさ。

日本人からしてみたら

約束は守らないし嘘ついては言い訳ばかりだし

うんざりしてしまうこともあけれど

でもウガンダ人はたいていの人がものすごく穏やかで

そして外国人やお客さんに対してのホスピタリティーが

私が行ったことのあるどの国よりもすばらしい。


町を歩いていると

「ムズングーーー!!」と何度も叫ばれる。

ムズングは白人という意味。

肌が白いだけで目立ちすぎるから子どもにも大人にもムズング!って呼び止められる。

そういうのに慣れていないし、いちいち呼ばれてすっごくめんどくさい!

なんて思ってしまうんだけれど

ちゃんと考えてみれば

日本で肌の色が違う外国人さんがいたら遠くからしら~っと観察して

そして絶対に話しかけないような日本よりも

断然嬉しい反応ではないか!

なんて心に余裕があるときはそう思う。


ムズングー!ハーワーユー?

ムズングー!ご飯食べていきなよー!

ムズングー!どこいくのー?

ムズングー!・・・


(でも最近、ムインディ!と呼ばれるようになってきた・・・インド人って。)


ぎゅうぎゅうの乗り合いバスの中でも

他人同士が会話をしたり笑い合ったり

他人のあかちゃんを隣の人が抱っこしてあげたり

人と人との距離があったかい。



ありがとう、という言葉をウェバレという。

町や村を歩いていてると

どっかから誰かが「ウェーバーレーー!」と外国人の私に叫んでくる。

感謝を伝えるときはもちろんだけれど

それ以上に

私が洗濯をしていると「ウェバレ コーザ」(ありがとう、洗濯)

私が料理していると「ウェバレ オクフンバ」(ありがとう、料理)

私が食器を洗っていると「ウェバレ オクナーザエビンツゥ」(ありがとう、食器洗い)

と言ってくる。


いつでもウェバレ。


そしていつでもポジティブで明るいウガンダ人。

恋愛に対してもポジティブ!

ウガンダ人男性は、肌の白い外国人が大好き。

どこを歩いていても

めちゃくちゃポジティブにアタックしてくる

すぐに携帯番号を聞きたがるし

いきなりアイラブユーとか言ってくる。


この間なんて、あるいていたら

ハロー マイ サイズ!

 びっくりしたけど、笑ってしまった。

マイ サイズ というのは 自分にお似合いの子という意味みたい。


半年前、ちょっとかっこよかったから

まぁいっかと思ってケータイ番号を交換したひとがいて

そしたらもう何度も何度も電話にメール攻撃をしてくる。

半年間、わたしの冷たい対応にもめげずに

今もくっさいメールを送り続けてくれている。


そのメールの内容がおもしろすぎて

わたしはネタにするために書き留めてる!


「もしも僕たちの関係が一冊の本だったら

そのたったの1ページが始まったばかりだよ」


「ナツサがスペシャルすぎて何をいっていいかわからないけれど

今夜の夢に天使が美しい歌を届けてくれますように」



そして大変申し訳ないけれど

私のメール返信率は5パーセント

かかってきた電話を取るのは20パーセント。


それでもめげずに頑張っている彼の前向きな気持ちだけは

嬉しいけれど。



それから物をたいせつにするというシンプルなこと。


ひとつの物をぼろぼろになるまで使い切る。

単純にお金がないからそうせざるを得ないというのもあるけれど

私たち日本人みたいに

一回使っては捨てる

なんていう文化はない。



私の部屋をウガンダ人に見せたくないと思うのは


一枚の紙を大切に使うウガンダ人に

ウガンダ人が一生かかって使えそうなほどの紙を持っているのを知られたくないから

ウガンダ人の月給の何倍もする電子機器をたくさん持っているから

停電の時にひとつのキャンドルですごすウガンダ人に

2つのランプと3つのキャンドルを使っていることを知られたくないから。



それから、

わたしが持っているものはあなたにあげる。

持っているひとが、シェアする、という文化。


「個人」で生きる社会が広がる日本。

その日本にはない、「共同体」の文化がちゃんと残っている。


ご近所さんとはなんでもシェアする。

足りないものがあったらお隣さんがあげるのは当たり前だし

自分が持っているものはお隣さんとシェアする。


裕福な外国人に

お金ちょうだい。ものちょうだい。

ってよく言われるけれど


私が持っていないものはちゃんとウガンダ人がくれる。



夏沙のブログ-5/12/1

(この間学校の生徒の村を回ったら生徒の親がそれぞれお土産をくれて

そしたらこんなにいっぱいになってしまったの!マトケ、牛乳、いも、たまご、豆!)



こういうあったかい文化や習慣に出会ったときに思い出すのは


日本の電車の中で

あかちゃんの足が隣の人に当たって

隣の人があかちゃんのお母さんをものすごい冷たく睨み付ける光景とか


日本のご近所さん同士の主婦たちのケンカをネタにしたテレビ番組とか


物であふれ返る日本で

買っては捨ててを繰り返し

メディアが作り出す流行にのって新しいものを安くたくさん買い占めて

おしゃれを楽しむ高校生や大学生。



別に悪くない。

でも、やっぱり、

気持ちのいい生活って

どっちなんだろう、って考えたら

答えは簡単だ。



夏沙のブログ-5/12/6


この国はいいもの、たくさん持っている。



「協力隊」な私は、全然協力なんてしていないんです。

むしろ協力されてるしたくさん学ばせてもらっているんです。





タイトルなんてないけれど




夏沙のブログ-jinja no ozichan




自分に納得して生きるということ。

それはそんなに難しいこと?


私はこの1年間、自分に納得できないまま過ごしてきた。


自分が一応「国際協力」という立場でアフリカに来ていること。

日本がどれだけ世界の貧しい国を助けてあげていますよ

というのを表すための数字であるODA予算から

ウガンダ人の一生分以上のお金をかけてもらってここにいること。



一日一ドル以下の生活をしている人という指標をよくきくけれど

ウガンダでも一日一ドル以下で暮らしている人なんて山ほどいて

隣のハリエットだってそうかもしれなくて


1ドル=100円

100円×365日=36500円


ウガンダ人の平均寿命が50歳で

36500円×50年=1825000円

単純に計算して、一生に使うお金が180万円。


JICAの協力隊を一人派遣するのに1000万円以上かかるというのは

よく聞く話。



別にお金がどうだこうだと言いたい訳ではない。


実際今私の生活費は月400ドルで、

これは任地にいたら絶対に使い切らないくらい莫大なお金で

ただカンパラの高級レストランで中華やタイ料理やそーゆう贅沢や

外国人だらけのショッピングモールに行ったりするから

その400ドルがいい具合に使われているだけで。



何が言いたいかって、

私は今の自分に納得できないまま1年間を過ごしてきたということ。



協力隊に行くということを決めたのは、

国際協力や、日本を越えた世界をベースにして卒業後の進路を考えていた私にとって

保障された安全なアフリカ滞在

しかも「国際協力」という名目で。

という、そのときの私には一番安全な選択だったのかもしれない。



つまり、自分に妥協したんだと思う。


いろいろ想いはある。


若いからだいじょーぶよ~なんて言葉はもう十分。

何歳になっても、「今」に妥協したくないし

自分より若い人を前にして

若いっていいわね、なんて言葉を口にしたくない。



自分に、自分の人生に納得できる生き方をしていたいと思う。



KABE


見えないガラスの壁が


この地球にはたくさん存在していて


見えないからいいのか


見えないからこそ意識を向けるべきなのか


どっちにしても


今のちっぽけな私にはその壁を壊す勇気もたたいてみる気力すらない



今いるおしゃれカフェと、その壁の向こう


JICAの車の中とその窓の外


私の部屋と隣のハリエットの部屋


国際協力と現地NGO


カンパラと地方都市


アフリカとアメリカ


私と、そこにいるウガンダ人。

 


壁は、見えないだけで、想像以上に厚くて


もしもがんばって叩いたとして


それは一体いつ割れるのか


それとも永遠に割れない壁なのでしょうか


ハリエットのはなし




「なぁーつーさぁー」



ハリエットが私の名前を呼ぶ。



そんなときの用事は約2種類。

にんにくちょーだい。マッチかしてー。トマトあるー?

の、ちょーだい系。で、もう一つが、あげる系。

とうもろこしあげるー。おいもあげるー。



で、今日は、嬉しいフェネあげるー。だった。フェネは、ジャックフルーツ。


で、部屋から出て、ドアのところに座ってフェネを食べる。

どっかから入ってきたニワトリがぴよぴよと水たまりの水を飲むのを眺めながら。


夏沙のブログ-harriet5



ニワトリが自然にどこでも歩いてるなんて日本じゃありえんなーと思いながら

(山羊も牛もそこらじゅうのんびり歩いてる。やぎもたまに入ってくる。

牛はさすがには行ってこれないみたい)




ハリエットを見ると、赤ちゃん抱きながらハリエットもそのニワトリをぼけーっと眺めてた。



それ見たら、なんてのんびり平和な時間なんだろうって笑ってしまった。



ハリエットが「チチェチョ・エンココ」って言う。

エンココはニワトリ。

チチェチョは、飲んでるってことかなぁ~?

と思ってたら、チチェチョは「あれなに?」という意味らしく、

「あれはなに? ニワトリ。」って言ってたみたい。それが分かったら、なんだかまたおもしろくなってきた。

チチェチョ、エンココ。自問自答。




これを書いてたら

ほらきた!


「なぁーつーさぁー」

「ユーブリング マイ チャコー」

ちょーだい系。

英語の苦手なハリエットのこの言葉の解説は、「チャコール(炭)ちょうだーい」


私がここに住むようになってから

もう一人の住人ヘレンが言った言葉が忘れられない。



「ここに住む私たちは一つの家族よ」って。



だから、足りないモノがあれば、私があげる。

私が足りないモノは、ハリエットやヘレンにもらう。

まぁだいたいハリエットが、ちょーだい系で「なぁーつーさぁー」って呼ぶんだけどね。


他の隊員とかは、一軒家のいいお家に住んでたり

もっとプライベートなかんじのお家だったりする。


でも私は、この共同生活の長屋のお家がけっこう好き。

(もちろんマイナス面もたくさんありますが・・・)



一緒に暮らしているみんなのことが大好きだし

料理の仕方もシャワー(水浴び)の仕方も掃除の仕方も一日の過ごし方も

全部教えてもらえるし

寂しくなったら外に出れば、ハリエットがいつも料理してる。


夏沙のブログ-harriet4




私ね

ハリエットの事が大好きなんだ。


ここで暮らしていて、私はみんなが持っていないモノをたくさん持っている。

パソコン、カメラ、電子辞書、日本の本、とか、なんかいろいろ。

特にハイテクなモノ!

そして私は、それらをなるべくハリエットに見せないようにしている。


ハリエットは、私にとってすごく魅力的な女性で、

優しくて素直でとってもかわいくて。

そして、ピュアすぎるくらいにピュア。


だから私がもっているハイテクなモノを見ると、ハリエットにとっては産まれて始めてみるモノのように(実際にそうなんだとおもうけど)すごい驚き方をする。


チャコールストーブ(炭火)の火の付け方を教えてもらったときに

火をつける道具として私がライターを持ってきた。

ハリエットは不思議そうにそれなに?って眺めて

私が火をつけると

すごい驚いて

「そんなの無理無理!!」ってすごく驚いて、マッチはないの??という動作をする。


日本風に野菜炒めを作って少しお裾分けしただけで

変なモノを食べるかのように恐る恐るそれを口に入れて、「だめー!」と大爆笑。


日本からの「うまい棒」が手には入って

それを一口分切ってハリエットにあげたら

恐ろしそうに口に入れて

ものすごい顔になっていってはき出して、口をスグに水ですすいでた

きっと自然じゃないケミカルなモノがいっぱいはいってたその一口は

ハリエットにとっては刺激的すぎてまずすぎた一口だったみたい


近くにいる日本人友達が来たときに、

彼はパソコンを持ってきていて、外で自分のパソコンから音楽を流した。

私は自分のパソコンをハリエットの前で開いたことがなかったから、

ハリエットはそれを少し離れたところから

はじめは起こっているようにパソコンをにらみつけ、

それから目をぎょろぎょろしながらパソコンの中の画面を見つめていた。

「これはなに?どっか違う世界から落ちてきたもの?」みたいな感じで



私はそんなハリエットを見て、かわいいなぁ・・・、

もしハリエットを日本に連れってったら・・・って想像している。


まず、飛行機にのれるかな?

きれいなおっきい目をぎょろぎょろさせて

こんなものに乗れない!って周りをぐるぐる見渡しながら不安そうに私の腕を掴んでくるんだろうな。


機内食すら食べれるか不思議だ。

ウガンダ料理以外は見たことも食べたこともない不思議な物体のようにきっと眺めて、

恐る恐る一口食べてみておっきい目が飛び出しそうに「こんなのだめだめ!」って。


そしてきっと、

一睡もしないでおっきい目キラキラさせながら飛行機の窓から外を眺めながら日本に着くんだ。


日本に着いたら、

日本人に囲まれるハリエットは動揺して笑顔が無くなる。

アフリカの田舎から出てきたままの雰囲気と、

日本のかしこまった空港の空気とのギャップがありすぎて私はきっとおかしくなる。


一番連れて行ってみたいのは、東京の高層ビル街。


口をぽかーんと開けて、おっきい目ぎょろぎょろさせて、立ちつくしちゃうかもしれない

と・・・

妄想はこの辺でやめて・・・。


とにかくハリエットは、私たちが日常的に使っているハイテクなモノに対しての免疫が全くない。

めちゃくちゃエコでシンプルな彼女の生活は私にとって学ぶべき事が多いんだけど


もしハリエットが、「先進国」で産まれていたならば

きっとたくさんおしゃれして

おしゃれなカフェをたくさん知っていて

はやりの言葉を使って

周りの男性がたくさんよってくるような、そーんな女性になっていたかもしれない

と想像する。


でもハリエットは、ここで産まれて、ここで育った。

だからノートパソコンもライターもウガンダ料理以外の食べ物も知らないし

旦那さんには他に二人もワイフがいて

半年前に生まれの子どもをひとりで頑張って育ててる。



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夏沙のブログ-harriet1


私にはパソコンも洗濯機も掃除機もテレビも世界中の食べ物も世界中飛び回れる自由もあるけれど

ハリエットにはない。


大好きなハリエットだから

せめてカンパラのおいしいレストランに一緒に連れて行ってあげたいなぁ

なんて思うけど

ハリエットがもしかしたら一生知ることのできない価値観を

押し付けるのは

残酷なことなのかもしれない。


と、ここまで書いて、とくにこれといって言いたいことがあるわけじゃないので、

どうやって締めくくればいいか分からなくなりました。

ので、ハリエットの写真をのせて終わりにします、

未熟&まとまりのない文章でスミマセン!笑


夏沙のブログ-harriet3