小さな渦の中で思う




$夏沙のブログ

忙しくって
お花見なんてする暇もなく
いつも自転車で通っている職場に着くまでに
何度か隅田川の桜並木を見上げたくらいで

本当は、ゆっくりと心に染ませたいこの時期も
あっというまに過ぎ去ってしまった

毎年思う。
また、この季節が来た、と

年を重ねるごとに
切なさと懐かしさと
言葉にならない桜を見たときの感情、
というものが増していく
こうして
日本で生きる人の心に

という感情が
刻まれていくんだと思う。

自然に生かされ
人が人を殺すことがなく
ひとが自然を傷つけることもなく
優しさにあふれた世界
に住みたい

単純にそう思う心は
どうしてこの社会では簡単に現実へと変わっていかないのだろう

この社会では

優しくて
きれいで
まっすぐな
想い

よりも

憎しみや
地位や名誉や
お金や

そういったものが勝ち、

私たちが生かされている
大地

空気
生き物

簡単に
汚されて
取り返しのつかない
ものに
なっていく

そんな社会を
私たち人間は
変えていくことが
どうして
こんなにも
難しいのでしょうか

地位や
名誉や
お金を
持っている人の一言や
行動は
世界を動かしていくけれど

そうでない
私や
みんなは
ちっぽけな感情の渦の中で
振り回されたり
それでも立ち上がったり

その中で
オゾン層が破壊された
リビアで戦争が起きている
原発の放射能が危険だ
そんなニュースを耳にして

ちっぽけな渦の中にいる自分は
さらにちっぽけだな
なんて思いながら

普段と変わらない生活を
続けるわたしたち

そんなことを考えながら
きっと
死ぬまで
生きて
死んだら
生きている人が
生きて
その繰り返しは
いつか、
終わるのか

終わりは始まりなのか
考えたらきりがない

地位や名誉やお金はいらなくても
大切な自然を壊さない、
未来を生きる人たちのことまで考えることのできる
世界は
ほしい。